写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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『独り居の日記』 メイ・サートン

色々教養のある友人におススメの本を一冊紹介され、数日前に読み終わった。(ちなみにその友人は東京大学文学部哲学科卒業と私の中ではロイヤルストレートフラッシュみたいな学歴で、すごく素敵な女性。個人的に知的な女性に結構弱い・・・・。)

それがメイ・サートンの独り居の日記。みすず書房から出版されている。

1960年代後半に自分の小説の中で同性愛を表白し、当時の時代背景もあり、大学の職を追われ、予定されいた本の出版も中止に。また、愛の関係の降下と父親の死の直後で失意のどん底にある中、片田舎で自分の内部をひたすら見つめるために生活を始める。この本はそのときの日記である。

フェミニズムと藝術至上主義っぽいところはあるが、かなりウムウムと共感する箇所があった。

「完全に自発的な生活の持つ地獄と、自分が部分的にだけ参画していると感じる生活の地獄と、いったいどちらがいっそう悪いのか、私は判断に苦しみます。」

この他にもハンフリー・トレヴェリヤンのゲーテについての引用や「私の信条をいえば、真摯な作家ならば、自己自身を体験の道具をみるということである。」など。

モーリス・ブランショの文学空間も昔お勧めしたが、こっちの方が読みやすいし、興味のある方は是非。
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by daisukeozaki | 2011-03-30 22:22 | Comments(0)