尾崎的映画紹介 『ブラック・スワン』 ダーレン・アロノフスキー監督
2011年 06月 07日
ダーレン・アロノフスキー監督は前作「レスラー」がものすごくよかったので、ブラック・スワンも観に行こうと思っていて鑑賞。結果としては悪くないかなという感じ。
前作と同じような撮影手法で、ナタリー・ポートマンの後ろから追っていく様な撮影手法を用いていて、臨場感は感じやすかったと思う。一方で、ダンスシーンはナタリーのダンスが未熟なため、アップの映像が多く、引きのカットは一度しかなかった。ダンスも結構観に行くので、手の動きが固いなぁーとちょっと気になってしまった。
ナタリー演じるニナは統合失調症のような感じで、バンサン・カッセル演じる演出家ルロイの部屋にはロールシャッハテストの絵らしきものが壁に飾ってもあり、精神が病んでいることを表すのは一目瞭然。ただ、もうちょっと影の部分であり、どこからどこまでが現実だったのかはっきりしてほしかったかも。人間の善悪の部分を描き出そうとしているが、自分自身が現実に色々な人と会っているからかもしれないが、映画以上に現実に会う人たちの方がより映画的に感じた。
ナタリーの演技もよかったと思うが、「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブールの方がすごかったと思う。
一度、自分の目で観てみて下さい。