写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

<   2010年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧

西村賢太先生

最近、ちょっと小難しい思想系の本ばかりが続いたので、中原昌也や前田司郎など最近の作家の本を乱買。
その中で知り合いの編集者に勧められた西村賢太の「どうで死ぬ身の一踊り」が結構面白かった。

現代の無頼派っぽい私小説であり、無類の藤澤清造(大正時代の作家。無頼派でその生活状況のため、最後は芝公園で凍死)に心底入れ込んでおり、彼の全集を出すのが夢である。
小説もその藤澤清造の話と女性との関係で話。

DVするわ、全集のための貯金は付き合っている女性の親からの借金だわで、ここまで、ダメ男っぷりを出してもらえるとある意味清々しい。女性は好感をもてない小説だと思うが、ある知っている女性カメラマンは西村賢太と付き合いたいと言っていたらしい。
僕は恋人はもう少しまともな人がいい。
[PR]
by daisukeozaki | 2010-11-29 21:23 | Comments(0)
なんか批評というか映画紹介みたいになっているんで、今週から映画を毎週1本紹介していくような感じにします。だいたい僕自身もここ1ヶ月ぐらいにみたものを紹介します。

ハーブ&ドロシー(アートの森の小さな巨人)佐々木芽生監督

今週は映画館で見た映画で「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」佐々木芽生監督。
ドキュメンタリー映画でアメリカ夫婦の話。旦那さんは郵便局員、奥さんは図書館の司書。子供はおらず、猫と一緒に1LDKのアパートで暮らす。決して裕福ではなく、どちらかというと低所得者層に含めれる。そんな夫婦なのだが、アメリカのアート業界では誰もが知っているコレクターなのである。購入条件は自分たちの給料で買える事と1LDKの狭いアパートでも置けること。後はその作品がいいかどうか。そして、彼らのポリシーは作品を絶対に転売しないこと。

アートにぼちぼち詳しい人は今では巨匠と呼ばれるアーティストの若き日のエプソードもたくさん聞けます。僕の場合、チャック・クロースの作品が出来る過程での写真やクリストとジャンヌ=クロードも昔は家賃も払えなかったんだという話まで色々と面白かった。
芸術に関心がない人もある夫婦の話としてみてもおもしろいと思う。特に旦那さんのハーブはすごくユーモアに飛んでいてキャラが面白く、見ていてあきない。
すごく感じたのはこの夫婦がコレクターというアーティストであり、アート作品ではなく、アーティストに興味があるという部分。

是非、カップルや夫婦で見に行くのをお勧めします。ちなみに僕が見に行った23日は11月22日のいい「夫婦の日」の翌日だったので、めちゃめちゃ男女の二人組が多く、またほぼ満席でした。渋谷のイメージ・フォーラムにいく人はご注意を。
[PR]
by daisukeozaki | 2010-11-25 19:21 | 映画 | Comments(0)
ここ2週間ぐらいなぜか忙しい。忙しさに比例してお金が入ってこればいいのだが・・・・。

今週はイ・チャンドン監督の「ペパーミント キャンディ」。
以前に「シークレットサンシャイン」を鑑賞し、ダントツの今年のナンバーワン候補だったので、同じ監督のこの映画も鑑賞。
結果は、、、、人生のベスト5には入るのではないかの超おススメ映画。というか、絶対観た方がいい。
内容はある男性の人生の話。クリストファー・ノーランのメメントのように時間を逆にして話が進んでいく。ちなみに始めのシーンは主人公の自殺のシーンから始まる。

もし、仮に将来いつか映画を撮れる機会があるならば、イ・チャンドンみたいな映画を撮りたいと初めて思った。もともと小説を書いていた監督なので、話の展開が綿密に構成されている。それはこの映画以外もそう。(ちなみに「オアシス」も鑑賞済み。)
絶対に見てほしい映画の一つなので、あまり多くを語りません。とりあえず、他の映画批評なども見ずに、まず観て下さい。
僕を個人的にかなり知っている人は僕がここまで推す理由もわかるかも。

見終わった後、あなたは人生のどの時期に戻りたいと思うのか?また、人生は美しいと思うのか?
[PR]
by daisukeozaki | 2010-11-17 18:04 | 映画 | Comments(0)
今日は昼からの撮影で10時頃に目覚ましをセットしたにも関わらず、7時に起床。寝ることは僕の重要な趣味の一つなのに、二度寝できず、週に1度の映画批評を。

今回はアキ・カウリスマキ監督の「過去のない男」。
確かにいい映画だが、私個人としては他人に絶対に見てほしいとまで勧めれる作品ではなかったような。河瀬直美の「殯(もがり)の森」やダルデンヌ兄弟の「ある子供」などカンヌで評価された作品と少し似た傾向を感じる。
今あげた作品は映画としてどれもいい映画とは思うが、僕の心にどしんと残るものではなかった。

この「過去のない男」は話としてはある男が夜、暴漢に襲われ記憶を失ってしまう。自分の名前、家族、故郷など全てのことを。そこから新しい場所で新しい出会いがあり、新しい恋が始まるといった話。
はじめにいってしまうとこのアキ・カウリスマキ監督の世界観、スタイルが好きかどうかで作品に対する見方が大きく変わってしまう。短くかつユーモアにとんだ台詞、配役や演出の仕方をいった独特のスタイル。特に配役はこんなおっさん、おばちゃんいるよなという男性・女性が主を演じる。ちなみに日本人としては途中にクレイジーケンバンドの曲や寿司のシーンなど思わず笑ってしまうシーンもある。

メタ構造で鑑賞すると過去を捨てて生きれるのかという具合になるのか。
ハンニバル(食人鬼)という名の犬がかわいすぎ。
[PR]
by daisukeozaki | 2010-11-11 07:51 | 映画 | Comments(0)
今年の目標であった聖書(旧約聖書・新約聖書)を今読んでいる。年内には目標通り読み終わりそう。

初め読んでいて思ったのが、選民思想のすごさ。これは原理主義的になると危険になるのはわかる気がする。

話は変わってキリスト教の中心的思想の原罪について。遠藤周作のインタビューを読んでいたとき、江戸時代の隠れキリシタンの間で広まった聖書には原罪が消えているらしい。
日本人的には神は最後には許してくれないと・・・と思うところが多かったらしい。

ものすごく日本人的で好きな部分です。
[PR]
by daisukeozaki | 2010-11-06 21:26 | Comments(0)
今日は仕事は昼からなので、それまでに映画批評をちょっと。
今回は韓国映画の「八月のクリスマス」。

おかんに勧められていてずっと見ていなかったのをついに鑑賞。
作品の内容の前に韓国映画を見ていて思うのは、日本の映画がんばれよと思ってしまう。というか、おそらく今年の私的鑑賞映画ナンバー1になるであろう「シークレットサンシャイン」に関してもきちんと興行収入の面でも成功を治めている。それだけ一般の人の目というのも日本人に比べて高いのだろう。なんか、助成金に関しても韓国の方が日本に比べ、いろんなジャンルの映画に寛容的にお金を出すらしい。
映画に関してのみ日本よりも韓国の方が土壌が出来上がっている感じがする。

ということで、今回の「八月のクリスマス」。ネタバレせずに批評するのは僕にはできないので、おもいっきりネタバレしていきます。
主人公の男性が写真館を営むカメラマンで、そこに来た女性との恋愛を描いた映画。この男性が実は病気で死が迫っているが、女性には伝えず、物語が進んでいくという設定。
二人の距離感がアジアっぽく結構良かった。途中に出てくるバイクシーンで、監督が意図しているのかわからないが、「ローマの休日」の二人乗りのバイクシーンにそっくりで、それを見た段階でこの二人はおそらく永遠に結ばれないカップルなんだろうなと推測してしまう。

ただ、僕的はあんまり映画に入り込めなかった。その理由は始めに書いた通り、主人公が死に直面している病気なのに全然病人面していないということ。普通ならどんどんやせ細っていくのにそれが全くないので、リアルに死というものが僕には感じられなかった。もちろん要所要所には死を連想させる場面を入れていて、それが観客を引きつけるのであろうが、僕は逆に主人公が元気なのでピンと来ず。
元気ならば元気でその何ヶ月後死にました的なナレーションのみ終わらしてくれれば良かったのだが、最後のカットで写真をとって遺影になっていくシーンを入れてしまったために、結局死をかなりストレートに伝える形になってしまった。

別に見ても時間の無駄にはならないし、アジアっぽいというか、むしろ勝ち気な韓国女性と男性の恋愛に関しては距離感のことも含め、うまく描けていたと思う。
ということで、一度、興味のある人は見てみてはいかがでしょうか?
[PR]
by daisukeozaki | 2010-11-03 10:06 | 映画 | Comments(0)