写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

<   2011年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧

以前、紹介した「選挙」の想田和弘監督の2作目、「精神」。
この監督独自のナレーション、音楽の一切がない観察映画第2弾。

撮影されたのはコラール岡山の人達。躁鬱病や統合失調症など病気は様々なようだ。(映画の中では病名に対してはそこまで詳しく触れていない。)約70時間撮影されたものを編集し映画としたらしい。私自身も映画に出てくるような人達と携わることが多いので、どうしても感情輸入してしまう。
患者さんの名前などを含め、ほぼ全てを撮影しているのはそれだけ関係性を気づけているんだろうなーとは思った。一方でDVDだと特典映像として収録されているのだが、撮影された患者さんの一人からいい部分だけではなく、文字も読めないほど本当に病気で苦しんでいる姿も撮影してほしかったという意見が出ていた。実際、映画に出ている時は状態のいい時だからだ。観察という一つの撮り方で人間を撮るならばその意見はごもっともである。一方で、その意見を言った患者さんもそうだが、悪い状態の時は通院もできないので、撮影するのはさらにハードルが上がってはしまう。そこをどこまで“観察”できるかはこの監督の今後にかかってくると思う。

シャイクスピアのリア王に出てくる道化のように彼ら、彼女らのような健常者とは少し違った視点を持った人の方がより真理をつくようなものの見方が出来ているように思えた。それはこの映画からもそう思えたし、普段、精神病をお持ちの方と接していても感じることだ。
あと、この病院の山本先生がすごい。本当に頭があがらないというのはこういうことだ。

年内に想田監督最新作「PEACE」が公開されるらしい。
平田オリザの青年団を撮影していたようだが、それはどうなったんだろう?
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-28 22:03 | 映画 | Comments(0)

獣姦

「二十歳の君へ」の続きで立花隆の抗議のところでヘェーと思ったところを一つ。

よく考えたら人間自体も種の混交によって生まれてきたという点。
私たちの身体の中にネアンデルタール人の遺伝子が若干残っているらしいが、ある時代において現生人類とネアンデルタール人とがセックスをして、種の混交が起こったに違いないと推定されるらしい。野生種でボノボとチンパンジーの間では起っていることは確認されている。そういうことが何度も何度も繰り返され、今の私たちに行き着いている。所謂、獣姦が繰り返されてきたということ。日本では現在獣姦行為は犯罪ではないが、マリファナが合法なオランダでは違法となっている。

さらに初めて知ったが、犬のブルドックは大きな顔の愛らしさが人気だが、頭が大きすぎて母親の骨盤を通らず、自然分娩ができない。そのため、「帝王切開が必須」という自然界では考えられない性質を持っている。

フーコーの性の歴史やジャック・アタリの愛の歴史などを読んだ後なので、特にこういったネタに反応してしまった・・・。獣姦とかが普通になる時代とかくるのかなぁ。
読み終わったので、モーリス・ブランショの続きを読みやす。
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-25 21:22 | Comments(0)
デヴィッド・フィンチャーの作品は「セブン」や「ゲーム」が好きで、「エイリアン3」以外は全て鑑賞済み。「ゾディアック」あたりから、あれ?と思い、「ベンジャミンバトン」はまぁ、いいんじゃないっすか程度。
今回も期待しすぎずに鑑賞。

話はfacebookの創設者のドキュメンタリー調映画。

映画始まってすぐのシーンで主人公のマーク・ザッカーバーグが相手の女性に対して口説こうとし、捲し立てるようにしゃべりまくる。興味を引けるような会話も全く出来ずに案の定振られて家に帰っていく。タイトルが出るここまでの短い間で主人公のキャラクターを描写するのはさすがと思いつつ、映画は進行。家に帰って腹いせにその女性の悪口を自身のブログに書き込みながら、一方で女性人気投票のようなサイトを酔った勢いで始める。その女性人気投票みたいなwebサイトが数時間で驚異的なアクセス数を記録し、そこからfacebookが少しずつ始まっていくといった感じ。
全体を通して、一般的なメッセージ、例えば成功者とは何ぞやとか、facebookを立ち上げた人にもかかわらず現実の環境ではネットワークを築けていないんですよーというようなもの以外はほとんどなく、あれだけ騒がれていたので興味深いメタファーを期待しながら見ていたがよくわからなかった。そもそも、そういうものを期待してはいけないのかもしれない。
最後の場面で少しあるにはあるのだが、もう少し主人公の精神的な成長や考え方の変化などの観てすぐわかるようなカタルシスがほしかった気もする。


普通に観に行っても全然悪くない映画だとは思うので、時間のある方はどうぞ。
ちなみに、デヴィッド・フィンチャーで一番の僕のお勧めはサスペンスですが「ゲーム」です。一生に一回しか見れない映画です。「ゲーム」を見れば意味が分かると思います。
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-19 20:41 | 映画 | Comments(0)

多夫多妻

日本の今の婚活とか少子化問題とかってかなりの極論だけど、多夫多妻で解決できるんじゃねーのと、ジャック・アタリの『「愛」の歴史』を読んで少し思ってしまった。

そもそも一夫一婦の制度自体、市場原理のようなものも働いているが(例えば一夫多妻の国などでも何人もの女性を養うほどの甲斐性のある男性は多くはいないなど)、キリスト教が押しつけた部分もあるので、フランスみたいに教育費がほとんどかからなければ、たくさんの人と交際し、夫婦ではないけど子供を産むカップルも増えると思うから、いいんではないかと。(まぁ、シングルマザーやファザーも増えてはしまうが。)
将来的にも一夫一婦の制度はまだ続いていくだろうが、今後はかなり緩くなっていくのは確実のような気がする。誰もが結婚に対して通過儀礼としてはもっと軽く考え、離婚率、再婚率が増えると思う。

ジャック・アタリの『「愛」の歴史』のこの本、ホントかなーと思うところもあるが、結構面白い。もともと結婚指輪は右手の中指にしていた、ニューギニアのバルヤ族では自慰が禁じられているので青年男性は22歳まで同性愛しかできない(精液は男に「属する」野茂であるからという理由で。しかも、肛門性交はせず、オーラルSEXのみ)、現在のコンドームの原型が作られたのは1564年など。

ネタ的に面白いことが結構あるので、興味のある人は簡単に読めるので時間のある時にでもどうぞ。
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-16 20:18 | Comments(0)
「死んでもいないし生きていない。夜も朝もだいぶ遠いようである。」

朝吹真理子の「流跡」の一文。というか二文。

佐々木中のおススメの最近の小説家で磯崎憲一郎と朝吹真理子の二人が挙げられていて、「終の住処」は読んでいたので、「流跡」を年末に読み終えた。

今回の芥川賞の最有力候補であり、僕もこの人だろうなと思う。この作品を批評できるほど、僕には審美眼を持ち合わせていないが、読後、このひとは違うなと久方ぶりに思った記憶がある。言葉の波に飲み込まれ、違った世界の海に浮遊するような感覚といっていいのか。確かにジョイスと比較してしまうしれないが、それは彼女がこれが処女作ということも考えれば、僕とダイアン・アーバスを比較するようなもん。

死語のような古語が頻出するのも特徴。かといって、現代的なケータイやネットなどの言葉の出てくる。

話は少し変わるが、今日twitterの話を知人としていた。もちろん、ツールとしての便益は十二分にわかっているつもりだが、如何せん長文を書いてしまう癖もあり、今のところ行う予定はなし。
以前、元2ちゃんねるの管理人、ひろゆきの対談を読んだ時に、将来的に写真を撮って、twitterみたいなものにUPが出来、「なう。」というようなツールが出てくる可能性が十分あり売ると言っていた。そうなると、顔文字すらそのうち死語になり、絵文字から写文字みたいなものが出てくるかもしれない。そうなってくると、150年後から200年後の文章は大昔の象形文字のようになる可能性も0ではない。まぁ、そうなるとあまりにも曖昧すぎると思うが。。。。

というか、平野啓一郎の「日蝕」という個人的に漢語というか古語というか、そういったものが使われている文章が結構好きかも。なんかきれいだから。かといって、泉鏡花を全部読むかといえば、そういうわけではない。あくまでも、現代とのミックスとして。
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-12 20:25 | Comments(0)
話題作、シチリア!シチリア!。
あらすじはシチリアを舞台にある家族の一生を描いたというところか。この監督の作品はとりあえず、代表作の「ニューシネマパラダイス」や「海の上のピアニスト」を見ているので、ハズレは来ないだろうと思い、映画館に足を運んだ。

結果としてはハズレではないが、アタリでもない。
確かに描写自体はきれい。というか、シチリアがきれいで、マンニーナ役のマルガレット・マデがきれい。監督がシチリアを撮りたかったという意図は十二分に伝わってくる。
ただ、、、、、話の内容がてんこ盛りすぎる。ガルシア=マルケスの百年の孤独のマコンド村のように映画の最初の方は登場人物を追っかけるだけでも一苦労。映画で2時間半にこれだけの勺の話をおさめようとすると結構無理があるのではと思う一方で、お兄さんが薬局である薬を買うシーンなど、話の脈路がない部分もあり、それ入れなくてもいいんじゃないっすかとか思ってしまった。
後、気になったのはCGの使い方。映画の冒頭、主役の男の子が空を飛んでいくシーンとかもあれいらないんじゃ。。。あれでやるなら、走ってくシーンを普通に延長とか風景とかしてタイトルに持っていったほうが良かったような。と思うようないくつかのCGシーンでなんか冷めてしまった。

確かに監督が昔の映画好きなんだろうな的な描写などもあり、昔の映画とか好きな人は結構好きかもしれないが、僕はいまいち微妙でした。
DVDで見るぐらいでちょうどいいかも。
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-10 19:23 | 映画 | Comments(0)
年末年始は実家に帰って夜は友達と飲みに行くけど、田舎なので昼間は全くやることなし。なので、することといったら本を読むか、DVDを観るかぐらい。
ってな理由で、4本ぐらい年末年始で映画鑑賞。その中での、紹介するの吉田恵輔監督の「さんかく」。

マンネリ状態の東京で同棲しているカップルのところに、夏休みを利用して彼女の妹が遊びにくる。そのかわいい妹の天真爛漫さに彼氏が少しずつ引かれていくという設定。

男ならば高岡蒼甫演じる百瀬の気持ちにわかる、わかると言ってしまう。思わずにやけるのは必至。映画の中で出てくる彼女の寝癖である歯軋り。こういうのって一回気になり出すとホント止まんない。僕もいびきがうるさいと思うからなんも言えないけど。
この彼氏の百瀬もなんかダサイというか、ダメ男に近い。仕事はちゃんとしてるけど。特にあの車。実家が三重県の鈴鹿市だから、結構車好きが多く、昔まで百瀬のような車もよく見かけたが、最近は全くない。あと、桃にあんだけ電話してたら、相手がどう思ってるかぐらいわかるっしょ。それでも電話してしまう気持ちもわかるけど・・・。
彼女役の田畑智子もマルチ商法とかに引っかかたりで、結局は彼氏と似た者同士。

どちらかというと年上の女性がタイプなのだが、AKB48とかアイドルを好きになる男の気持ちが少しわかった映画でした。ノホホーンとしてて気軽に観れる感じだけど、彼女とは絶対に観ない方がいい。

ちなみに他に年末年始に見た映画を簡単に紹介しておきます。どれも有名なものばかりなので、どこでも借りれると思います。

アウトレイジ 男なら観た方がいいかも。おもしろかったけど、北野映画の最高傑作ではないかな。

ヒーローショー おもしろかったけど、そんなにピンと来ず。これだけ、無名な役者だけ使っている映画もめずらしい。

息もできない 「さんかく」「アウトレイジ」「ヒーローショー」と並べて、映画として1番なのはやっぱりこれかな。初監督とは思えない。ただ、音楽の使い方があんまりだったような気が。「ヒーローショー」も。めっちゃおもしろいとは言えないが、映画好きは観てもいいのでは。ノホホーンと観るのならば「さんかく」。
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-06 18:05 | 映画 | Comments(0)
遅くなって申し訳ないですが、あけましておめでとうございます。

実家に帰省しており、本日帰宅。
いつも通りの食っては寝ての年末年始を過ごしやした。

1月中に発売の写真雑誌で新作が取り上げられるので、数点ホームページにUPしました。
こんな感じです。

d0170694_1945063.jpg


女性の方で撮影させていただける方も募集してます。
是非是非ご覧下さい。→尾崎大輔ホームページ
[PR]
by daisukeozaki | 2011-01-05 19:05 | Comments(0)