写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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<   2012年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

ホント、いい映画っす。上映館が東京ではテアトル新宿だけで、しかもレイトショーのみ。ただ、ホントにいい映画っす。

少し映画の内容と外れた話になるけど、大体TUTAYAで置いてもらえるぐらいの映画を撮っている監督で、映画の仕事を3、4ヶ月してそれで大体、社会人の初任給と同じぐらいの収入って言ってた。日本映画監督協会だったと思うけど、結構なのしれた映画監督が連なっているが、平均年収は200万って話も。それぐらい映画監督という職業はなりたたない。写真家や他の○○家という仕事の人達もにたようなものだと思うが。
映画の場合は上映が始まって好評だと色んな所に舞台挨拶など広報活動が出てきて、まともにバイトも出来ない。
この映画の鈴木監督は毎日テアトル新宿の前で映画のチラシを手配りしていた。園子温ですら「冷たい熱帯魚」「恋の罪」「ヒミズ」を家賃三部作と言ってるぐらいきちんと映画を作っている人にとって、映画産業は厳しい。

この映画も若手の映画監督に紹介され観に行った。
雑な部分も少しあるけど、そんなの完全に忘れてしまう程、最後20分ぐらいは主人公の馬場大輔(私も名前が大輔です。)に感情移入し、「大ちゃん、頑張れ!!」心の中でずっと応援してしまった。
作りもすごいテンポがよく、キャラクターの出し方もすごく良かった。例えば、主人公が恋をする木下と肉じゃがを家で食べるシーンで、木下が鍋ごともってきて、皿もなく鍋から直接箸で食べる所とか、そのシーンだけで木下がちょっと変わった女性とすぐにわかる。

最後の長回しがとにかくいい。すごい上がった!!
SRサイタマノラッパーが人間の成長を描く青春映画とすると、このくそガキの告白は恋愛と成長の両方描いている映画だと思う。

とにかく、私に撮っての今年のベストはおそらく塚本晋也の「KOTOKO」だと思うけど、万人にお勧めするデートにもってこいの映画はこの「くそガキの告白」っす。

お勧めです!!!!!!!!



<追記>
Facebookで盛り上がったので、私以外はイニシャルで下記にコメント追記しておきます。

H.N 尾崎さんがこれだけオススメする映画なので、観に行かなきゃと思うんですが、日程的に無理です。。。どこかでまた上映してほしいです。
生活に困りながらもいい映画を作る監督がいる一方で、駄作を作っても(興行的に成功であっても)なおチヤホヤされる監督がいたりすることには、やるせない感じがしますね。

Daisuke Ozaki この映画すっごいみたいんですけど、DVDもおそらくでないし、ヘルタースケルターとかみるとちょっと残念な感じにはなっちゃうっすね。。まぁ、どこの業界もあんまかわんないっすけど。
「今、僕は」 http://www.youtube.com/watch?v=Kzf0sw_b0XA

Daisuke Ozaki この映画監督、私と年が同じで、監督、脚本、主演をやってて処女作なんですよぉ。こういうの見ると才能ってすごいなぁと思うっす。

H.N. たしかに同い年っていうのは意識する時のポイントですね。僕が学生の頃、同い年で七大陸最高峰に当時の最年少で登頂して、意識してしまいました。いまでは、つまらん写真を撮ってる人ですが。(←誰かバレバレ)
七光りの人はアドバンテージがあるからいいんだろうけども、芸術分野でいい仕事をしている人をどうサポートっていうかエンカレッジしてあげられるんでしょうね。。。

Daisuke Ozaki まぁ、芸術に対する助成っていうのも難しい問題っすけど。単にヘルプするのがいい方向に進むかどうかわかんないですし。ただ、宗教のない日本だとむずかしいかもしれないっすね。ヨーロッパとかだと新興宗教の数と芸術への政府の助成金の量とが完全な比例関係っすからねぇ。もともと密接にくっついてるものですし。ちなみに「くそガキの告白」人によってはあんまりって言う人もいるんで、もし見る機会があれば、あんまりハードルずお願いします。昔、僕と吉原さんと須藤さんで僕の生涯ベスト級の映画を鑑賞したんすけど、ふたりとも別にって言ってたんで、人によってまちまちっすからねぇ。

K.I ウチの近くにも映画監督さんいるけど、バイトしてるって言ってたなぁ…

Daisuke Ozaki SRサイタマノラッパーの入江さんのインタビューした時、例えば映画のポスターをするお金がなくて、上映終わった映画館から流用してたって言ってたっす。しがない世の中っす。

H.N. お金持ちで目利きのパトロンとかエンジェルみたいな人がいたり、これから作ろうとする映画の製作資金が集まるしくみが発達すればいいんだろうけども、なかなかそういうふうにならないんでしょうね。

K.I. だから、製作実行委員会方式が多いんだよね。
色んなトコロからお金をかき集めるのはイイけど、プロデューサーの肩書のひとが何人もいたりしてディレクターの思う作品に仕上がらないパターンを多々見かけるよ。

S.W. 観たよ!大学の同級生が出てた!

Daisuke Ozaki Wさん的にはどうでした??

S.W. 雑、というか、結構アドリブとか入っているのかな、と思うシーンが多々あり、脚本のつじつま云々関係なく、力ある作品だと思ったよ。観に行ってよかった。
あと、個人的に他人事じゃないなと…笑。
KOTOKOも観たけど、こっちのほうが好きです。

そういや、地方自治体の芸術助成に関して、音楽家の大友良英さんが興味深いこと言ってたよ。また今度話そう。

S.I 映画だけで喰えてる人はほとんどいないですからね。日本映画そのものが情熱だけで支えられてる。それはある意味良いのですが、許せないのはその情熱を喰いものにして生きている人が多過ぎるって事かも。とまれ、映画を観る事も映画を作る事の1つだと思うので、なるべく観る様にはしているのですが、なかなかその状況も悪くなっている昨今だと感じております・・

Daisuke Ozaki Wさん→僕はめちゃくちゃよかったんすよねぇ〜。たぶん、最後、大輔、大輔言われて恋しちゃった感じっす。大友さんの話、興味あります。月曜社の編集者の方が大友さんの本も出していて、少し話とかは聞いているので。

Daisuke Ozaki Iさん→今、現状だとテレビのタイアップで撮られたようなドラマの延長上の映画にすごいお客さんはいるっすからねぇ。あれだけ大々的な宣伝攻勢されるとしかたないっすけど。

M.M. こんばんわ! このまえの写真店おうかがいさせていただきました!某さんから、この映画の感想を書いていると聞いてうかがいました。監督と友人なのですが、シェアしてもいいですか?

Daisuke Ozaki マジっすか!!全然シャアして下さい!!しかも、この前の展覧会はありがとうございました!!

M.M. あ、でも、友達じゃなきゃ絶賛コメント見れなさそうですね。(>_<)Facebookわからん。。。
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by daisukeozaki | 2012-07-18 21:36 | 映画 | Comments(0)
話題作「ヘルタースケルター」。公開初日の三連休の最終日ということもあるし、沢尻エリカの話題性というのも相まって、客席は満席。これだけお客さんを集めるのは本当にすごいことだと思う。

映画のことを話す前にまず、蜷川実花の写真を私がどう思っているかというと、ストリートスナップの写真などは良い写真だと思う。ただ、演出した上で撮られた人の写真は何がいいのかまったくわからない。
「さくらん」も観ており、ひどい映画だなぁと思ったのを覚えている。

そんな先入観のもと観に行ったのだが、「ヘルタースケルター」もひどかった。
色々を難をあげればきりがないが、一番は人物が全く描けていなく、それに輪をかけたような蜷川ワールドでセットされた中での映画であるので、あまりにも非日常すぎて感情移入が全く出来なかった。
リアルにSEXやドラッグにハマっている人を見ているので、特にそう思う。話は変わるが、この前、漫画家の友人から、結構効く薬をやって3日間意識がなくなり、そのままの状態でずっと寝ているような状態だったため、床ずれみたいなことになり、顔の半分ぐらいが腐ってしまったという女性の話を聞いたばかりだ。なので沢尻エリカが演じているりりこはかなりなまぬるかった。たぶん、男だったら誰でも思うかも・・・。
一番悪いのは羽田役の寺島しのぶのキャラクター設定。寺島しのぶの演技自体はいいけど、まず35歳という設定に無理がある。映画中にも少し笑ってしまった。一番はどうしてそこまで沢尻エリカが演じるりりこに服従せざるおえないのかが全く分からない。それなのに、最後の方で、ネタばれになるのであまり詳しくは書かないけど、りりこに復讐するようなことをするのかそこまでの気持ちの変化はなんだったのかさっぱりわからなかった。
他にも大森南朋が演じる検事の麻田も意味がよくわからなかった。
音楽の使い方もその他細かいところで気になる所も多々あるが、特に気になったのが寺島しのぶの羽田だった。羽田の濡れ場シーンも結構あるのに、全く脱がなかった寺島しのぶを見ると、「キャタピラー」であれだけ体当たり演技をしてただけに、この映画にかける役者人の意気込みの程が伺える。
映画によく人気があっても、すぐに人は忘れてしまうということが繰り返され出てきて、大森南朋が最後の方の台詞で「15分で忘れる」みたいなことを言っているが、そっくりそのままこの映画に当てはまる気が・・・・。

おそらく今年のワースト映画っす。
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by daisukeozaki | 2012-07-17 09:38 | 映画 | Comments(0)

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写真集「無」の被写体になっていただいた工藤丈輝氏の公演やワークショップのお知らせです。
舞踏とかを見たことない方はこの機会に是非!!

詳しくは工藤丈輝さんのHP
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by daisukeozaki | 2012-07-11 20:44 | Comments(0)
本格的な告知、動員は8月ぐらいにやっていきますが、皆さん宜しくお願い致します。

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第五回 視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室

御好評頂いている視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室を10月に開催致します。視覚障害者の方だけではなく、様々な方に参加していただきたいので一般の方も参加頂ける写真教室となっています。健常者の方はアイマスクを着用し、仮想視覚障害者を体験してもらいながら写真撮影、食事を行ってもらう予定です。
世の中を様々な視点で見ることがどれだけ興味深いことか体験できる1日になることを期待しています。
参加者には後日、当日撮影した写真の数枚を凹凸コピーしたものを差し上げます。
ご興味などございましたら、お気軽にご連絡下さい。


日時:10月14日(日) 10:00〜16:00 (雨天決行)
集合場所::JR王子駅南口改札前に9:45集合。飛鳥山にて撮影後、講評会。
参加定員:最大25名
参加費:2000円(交通費、昼食代、写真現像代などは個人でご負担をお願い致します。介助者の方の参加費は無料です。)
募集締め切り:10月10日
講師:尾崎大輔(http://www.daisukeozaki.com/)

追記:カメラは各自ご持参下さい。お持ちでない方はニコンのカメラを10台まではお貸し出来ますので、その有無をお教え下さい。お申し込みの際、必ず介助者の方が同伴するかもお教え下さい。いらっしゃらない場合はこちらで手配致します。健常者の方はよろしければ、視覚障害者の仮想体験をしてもらうので二人のペアで参加していただければ幸いです。一人の場合は当日、どなたかとペアになって頂きます。

主催:日本視覚障害者芸術文化協会(http://artforthelight.com/)
申込先:080-6507-7746 もしくは info@daisukeozaki.com
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by daisukeozaki | 2012-07-10 19:44 | Comments(0)

撮影日誌

BlogをUPせねばと思いつつ、ありがたいことに最近結構忙しく仕事と作品の撮影やっている気がするので、その辺りの撮影日記的なものを書いてみます。
毎回こんな感じで撮影しているのではないし、ポートレートの撮影もこつこつやってるっす。


仕事の撮影が終わり、編集者に「尾崎さんが興味ありそうな所に連れてきますよ。」と新宿のとある雑居ビルの一室に連れて行かれた。
男性数人と医療関係の仕事をしている女性と販売員で仕事帰りの女性が2名カウンターでお酒を飲んでいる。反対側にはソファーが数個置かれ、ソファーに囲まれた広い空間が真ん中にある。
編集者からオーナーを紹介され、普段から持ち歩いている写真集のポストカードを見せながら少し自分の話をし、カウンターで一緒に飲み始めた。
女性2名にヌードの写真を撮っている話をし、撮らせてもらえないかと話を進める。2人共に了承を得た後、反対側の空間にバックヤードから出してきたマットレスのベッドを置き、撮影場所の準備進める。ベットを準備する隣で既に女性は服を脱いだ状態で待っている。準備が終わったことを女性に告げるとベッドの上で少し恥ずかしながら二人は絡み始めた。それをファインダー越しで見ながら、私はコンパクトカメラのシャッターを切る。「母親が死ぬまで、母親とするSEXが一番気持ちよかった」とカウンターで近親相姦の性癖を話していたスーツ姿の中年男性がその状況に興奮したのであろう、ズボンを下げ、マスターベーションをし始める。それを横目に私はシャッターを切り続ける。
結局、私も普通の感覚と違っていて、一般常識で考えれば異常であると他人から思われるのだろうと最近考える。色々と言葉で説明するのではなく、結局は人間の欲望のようなものを写真に撮りたいという普通と違う性癖みたいなものが私の中にあるのかと。
またこういう状況を直面するとどこまでが日常と地続きで、どこからが非日常なのか、その境目がドア一枚なのかと感じてしまう。
マスターベーションを行う男性に私が、「彼女達がOKならば、あの中に交じってみてはどうですか?」と尋ねると、「こっちの方が気持ちいい。」とそのまま自慰行為を続けた。それを聞いていたカウンターに座っていた男性の一人が「交じっても大丈夫ですか?」と私に問いかけて来て、それを聞いていた女性二人もOKと返事が来て、男性は服を脱ぎ、女性2名の間に入っていった。
そのまま私は目の前の人達に向け、シャッターを切り続けた。


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by daisukeozaki | 2012-07-09 00:20 | Comments(0)