死刑場の公開
2010年 09月 08日
死刑について賛成か反対かというのは、現在、私はどちらとも判断できない状態だ。以前にもイギリスの刑務所の話をここで書いたが、そこにはあまりにも複雑な状況が絡み合っている。
今の意見として、死刑の是非の判断はできかねるが、日本の現在の死刑制度には私が反対である。
死刑が行われる拘置所の看守の精神的負担や判決をうけてから執行まで約7、8年かかることなどあまりにも非人道的な要素が多い気がする。昔は前日に死刑囚に刑の執行を伝えていたが、死刑執行当日の朝に自殺をしてしまったことがあり、それ以降は当日の朝、いわゆる足音が扉の前で止まるかどうかで今日一日の運命が決まるといった方法をとっている。
死に直面することにより、初めて凶悪犯は悔い改めるという可能性も大いにある。
また死刑はこの世でもっとも恐ろしい殺し方であるとドストエフスキーも言っている。それは、他の殺人等と比べ、100%人を殺さないといけないからであり、刑執行後の生きている可能性は0%であるからだ。
先進国がほとんど廃止してきたこの死刑制度が少しでも一般に開示され、議論が行われることは良いことだと思う。