見方と見ること
2010年 09月 18日
世の中の見方でこういう見方もありますよと提示してもらえるたぐいのものだ。
ある人から聞いた話ではあるが、目が見えなく、両手の感覚もないハンセン病の患者の方がいて、その人は舌でなめるようにして点字の本を読んでいくという。何かを知りたいと欲求は一生続くのであろう。
ただ、一応写真をやっている人間なので、本は見方の提示以上とは考えていない。
ロラン・バルトも言うように、写真を撮ることに重要なのはあくまでもその撮るべき対象の目の前に立つこと、見ることである。
実際、目の前に立ってファインダー越しに相手を見ることでどれだけ多くのことを学んできたか。