尾崎的映画紹介 『リリイ・シュシュのすべて』 岩井俊二監督
2011年 04月 02日
細部のディテールで何点か気になる部分を挙げると、(ネタばれを含むので、観る人はここは飛ばし読みした方がいいです。)
・ 青猫を殺すシーンであそこで殺すかなと・・・。他のシーンでもよかったのでは。
・ お金を強奪する場面。絶対警察くるっしょ。
・ いじめで死んだ生徒、殺された生徒がいるクラスの先生があまりにも鈍感なところ。普通ちょっとは精神的なダメージもあるだろうし、こんだけの事件があったら、担任は普通変えられると思う。殺された生徒の家や周辺事情を警察が調査すれば、レイプしたビデオとかの情報も出てくるだろうし。
・あと、全体的に映像はきれいだと思うが(特に始めのシーン)、すこしやりすぎている感が僕はしてしまった。もう少し普通でもいいかなと。
そういったダメな部分も含めても、結構よかったと思う。
レイプまではいかないけど、自分の中学生時代にも似たようなイジメや援助交際はあったし、私自身いじめられた経験もある。あそこまでひどくはないが。そういう経験があると、いやでも感情がこもってしまうので、他の人とは見方が違うと思うが、誰しも一度は学生であったので、その落差はあるが、この映画のような経験があるんじゃないかと思う。
蒼井優はこういう感じの役をさせるとやっぷりうまいっすね。