尾崎的映画紹介 『SRサイタマノラッパー』 入江悠監督
2011年 04月 09日
埼玉の田舎でラッパーを目指す男達の青春映画。
話もテンポはいいが、やはり長回しのカットが随所に入ってくるのが気になる。全体を通してもうちょっとと言う部分も多い。
しかし、それを補うラストシーン。
ヒップホップをやっている人は特にそうだが、それ以外の例えばカメラマンにしろ、何かしらやってやろうと思っても出来ていない人、もしくはそういう不遇な時代を超えて今現在に至っている人達には号泣のラスト。
こいつらの気持ち俺にもわかると思ってしまった。
このラストシーンも長回しのカットではあるが、この長回しはかなり効果的。しかもネタばれにはなるが、こいつらこの後どうなるんだ?と思わせる絶妙の終わらせ方だと思う。
「さんかく」の時のラストといい、個人的にこういう終わり方が好きなのかな?
これが気に入った人はミッキー・ローク主演の「レスラー」がお勧め。映画としての完成度はレスラーの方が当たり前だけど上かな。
ロックンロールは鳴り止まない観に行こ〜。