遺体安置所の話
2011年 11月 20日
本日読み終わった本がすごく良かったので紹介します。

石井光太著 「遺体」
釜石市の遺体安置所の話。個人の視点からみた震災は報道されているものと違うものを語りかけています。ボランティアをする安置所の世話役、検死をする医師、自分の腕から流され遺体となった乳飲み子の前で立ちすくむ母親。さらっと書いてありますが、震災を機会に檀家を増やそうとする住職の話も出てきます。
実は著書の石井さんには震災直後の3月末に仕事でお会いしている。そのとき違う話をしていて、こういうお仕事をされてる最中だとは全く知らなかった。もっと色んな話をしておけば良かったと、自分の無知さを痛感。
震災関係の本としては開沼博の『「フクシマ」論』と一緒にお勧めです。