尾崎的映画紹介『灼熱の魂』 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
2011年 12月 22日
二人共に「衝撃の結末だから。」と言われていたので、かなり期待して観に行った。
あらすじはこんな感じ。
ある日、カナダで暮らす双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)の母親ナワル(ルブナ・アザバル)が永眠 する。後日、長年彼女を秘書として雇っていた公証人(レミー・ジラール)により、母の遺言が読み上げられる。その内容は、所在がわからない自分たちの父と 兄に手紙を渡してほしいというもので……。
確かに衝撃の結末と言えば、結末。ただ、私は途中で結末がわかってしまった。
ここからは軽くネタばれが含まれるかもしれないので、観る人はその後に読んで下さい。
個人的には復讐・憎しみの連鎖を断ち切っているという点で、「未来を生きる君たちへ」ではたどり着けなかったカタルシスに達していると思う。
このエンディングの捉え方は人それぞれだと思うけど、決してスッキルする終わり方ではなく、いつまでも心にずしりと重くのしかかってしまう。
全てを知っていたであろう公証人は父親と兄を探す事を母親の願いとはあれ、二人の子供に促すのは良かった事なのだろうか。予告でも出てくるが、知らなくてもよいことはこの世界ではいくらでもあると思うが。
とりあえず、観て損はしない映画だと思います。