映画紹介『ヒミズ』 園子温監督
2012年 01月 15日
結構映画関係者に知り合いがいながらも一度も試写会で見たことがないというこのつらさ。きちんと1800円払ってみてきました。
俳優の染谷将太の演技は確かに良かった。二階堂ふみも良かったが台詞が多すぎてちょっと注意散漫になってしまった。ストーリー自体は予告を見たそのまんまん。途中まではぐいぐい引っ張られていったが、途中からはやはり中だるみした感。あれだけ殴られてるんだから、痣だらけの顔になるっしょとも見ていて思ってしまった。
あと、園監督が詩人なだけに台詞回しがうまい箇所もたくさんあるが、余分な台詞も多すぎる気が・・・・前作の「恋の罪」といい強く感じてしまう。
監督の役者に対する演出は本当にいいと思う。印象に残る演技をしている俳優、女優の映画というカテゴリーで考えれば、園映画は必ず出てくる。
ただ、映画全体を通してみれば、僕的にはちょっと物足りないかも。
あとは監督本人、その周りから色々聞いた話を。
実は女優の二階堂ふみはオーディションの段階ではほとんど落とされていたらしいが、監督が気になり続けていて、結局は最終的に主演女優に抜擢されたらしい。二階堂ふみの演技を過去の作品から見ることも一切してないらしく、去年公開した主演映画の入江悠監督の神聖かまってちゃんも見てないと言っていた。
震災のロケは震災直後の1日、しかも午前中だけで終わらせたらしい。自衛隊のヘリとかも飛んでいたので、極力邪魔にならないようかなり配慮したとのこと。被災した家のシーンは実際に映画のスタッフで被災した方の家を借りたと言う。
全行程いれても確か12日くらいで終わらしたとか。若松孝二監督も「キャタピラー」をそれぐらいで撮っていたと思う。
色々書きましたが、僕は全体としては園監督映画のファンなので、次回の作品が公開された際も絶対観に行きます!!
