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写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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映画紹介『ポエトリー アグネスの詩』 イ・チャンドン監督

詩人のポール・ヴァレリーは創作する理由はと問われた時に、「弱さから」と答えた。
「シークレット・サンシャイン」、「オアシス」で知られるイ・チャンドン監督の最新作。

孫と二人暮らしの初老の女性が主人公。道端で見つけたカルチャーセンターの詩の講座に通い始める。「人生で一番大事なのは見ることと教わり、主人公は身の回りのものを興味深く見始める。そんな矢先、孫の学校でいじめ自殺が起り、孫はその加害者だということを知る。主人公は否が応でも悲惨な現実と向かい合わないといけなくなる。

ストーリー自体に大きな起伏もなく、普通に鑑賞した場合、同じ監督映画ならば、前回の「哀しき獣」の方が絶対に面白く見れる。
ただ、この映画はあまりにも観客に現実を突きつけ、問いを観客に委ねる。
「美」を見つける為には「醜」を通らないといけないのか。真実を見つめることは本当に幸せなことなのか。

この監督、今生きている監督でやっぱり一番好き♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
by daisukeozaki | 2012-02-14 19:05 | 映画 | Comments(0)