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写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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映画批評『トガニ 幼き瞳の告発』 コン・ユ監督

新宿武蔵野館にて鑑賞。

ストーリーは韓国の聾学校で起った先生による生徒への虐待・性的虐待を描いた映画。

監督のメッセージ性が本当に強く出ている作品。
昨今、日本でもいじめ問題などもメディアに取り上げられていたが、オリンピックもあったのでどんどんと下火になり、このまま棚上げされた状態になってしまう感じが否めない。確かにこの映画は絶対権力である先生が生徒に対する虐待という違った状況下での問題をある買ったものであるが、だれか日本の監督でもここまできちんといじめ問題を取り上げ、何らかの結末を提示出来るような人がいてほしいものである。

いや〜見終わって本当にどっしりと重くのしかかる映画でした。ちょいネタバレかもしれませんが、世界のどうしようもなさを痛感させられました。ただ、最後は少しの希望は持てるかも。これをきっかけに韓国では事件の再調査などが行われ、事件の舞台となった学校も閉鎖されたという。

映画も本当に良く作られていた。一点、あれっと首を傾げるところは裁判で聾唖の女生徒が音楽が聞こえるという場面。聾唖者の方で音楽だけ聞こえる人がいるのかと思い、知り合いの聴覚障害者の方に聞いたら、障害の度合いによって少し音が聞こえる人も聾学校に来ているので、そうのような生徒だったのではないかということ。それならば、映画の違うシーンでその音楽が聞こえるという女生徒は少し音が聞こえるということをどこかで描いてほしかったかも。

とりあえず、監督のメッセージがこれだけ強く打ち出され、それによって世の中が変わる程のインパクトを与えるのは並大抵のことではないので、それだけでも賞賛に値する映画だと思います。結構、精神的に重い映画です。
by daisukeozaki | 2012-08-14 20:14 | 映画 | Comments(0)