映画紹介『演劇1』『演劇2』想田和弘監督
2012年 11月 01日
青年団の劇はこの映画にも出てくる「ヤルタ会談」など、いくつか観ている。舞台自体も面白いのはいうまでもない。
とりあえず、やはり平田オリザが興味深い人間である。
そのおかげでかなり成立している映画。
平田オリザの作る演劇は観客にとってはものすごくリアルであるため、その舞台の上での世界を共有しやすい。しかし、舞台の上では平田オリザの徹底した演出のもと、役者のアドリブなどの演出は全く入り込む余地はない。平田は人間は演技をする生き物とシェイクスピアのように語るが、これだけ完璧なまでにコントロールされた世界を私達がリアル・自然と感じるということはそれだけ私達は社会によってコントロールされているのかもしれない。平田がロボットによる演劇に興味を持つのも無理は無い。
いくつか平田オリザの本を購入してしまった。。。