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写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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「レ・ミゼラブル」 トム・フーパー監督

実家に帰った時に、両親が観に行ったらしく絶賛していたので、新宿バルト9にて鑑賞。私の両隣は感動して泣いていたけど、私は・・・・。

あらすじは19世紀、ジャン・バルジャンは、19年も刑務所にいたが仮釈放される。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心 する。身分を隠し、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌと知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、全くの別人がバルジャンとして逮捕されたことを耳にする。自分がバルジャンであることを名乗り出て、再び終われる身となるのか。それとも、終われる身となれば、工場も潰れ多くの人が飢える為、沈黙を守るのか……。

ミュージカルを映画化したため、台詞は全て歌にのって語られる。顔の表情がUPされたカットがほとんどで、俳優の歌の台詞や表情による演技を十分堪能出来、おそらくミュージカルを映画にするメリットはそこで存分に満たされていると思う。ストーリー展開のテンポもすごく良かった。

思うにこの世界に入り込めるかどうかで大きく映画の評価が分かれると思う。余韻が好きな私は良い映画だと思うけど、まぁまぁかなといった感じ。
見終わった後は去年のアカデミー賞を取った「アーティスト」を鑑賞した後と同じぐらいのテンション。いい映画だと思うけど。。。。

どうしてもひっかかる点は結末。

ここからはネタバレなので、観に行く人は読まない方がいいと思います。
最終的にコゼットと結婚したマリユスについて納得がいかない。王政復古を目指す体制側の家系から離れ、反体制側につき革命を起こそうとしたマリユスは同士を全て殺される。結局仲間を失い一人になった後は、王政復古を支持する自分の家に戻り、結婚したコゼットと仲良く暮らす。死んでいった自分の仲間に対する無情さたるやなんたることか。
それこそが「レ・ミゼラブル」=「ああ、無情」なのか。

アカデミー賞とるかもしれないので、泣ける人は泣けるので、観に行ってみては。
by daisukeozaki | 2013-01-10 20:43 | 映画 | Comments(0)