写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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フランシス・ベーコン展に行ってきました

フランシス・ベーコンの展示を観に行ってきました。

昔、イギリスいる時によくTate関連の美術館に行っていた。少し前に森山さんとウィリアムクラインが展覧会をしたTate Modernとテムズ川をはさんで少し離れた所にTate Britainという美術館がある。
初めて行った時に印象的だったのが、父親を殺して精神病院で絵を書き続けたリチャード・ダッドの絵と、名前は忘れたが目隠しをした天使が月か惑星みたいな星の上で竪琴を抱いている絵だった。
そしてもう一つがフランシス・ベーコンの絵だった。
一つの大きな部屋に全て彼の絵が飾られていて、平日はほとんど誰もいないため、部屋の中央においてあるソファに座り、一人でベーコンの絵に囲まれながら、一枚一枚を鑑賞していた。
リチャード・ダッドにもいえることであるが、そこには人間の中に住む‘何ものか’が描かれているように思えた。

今回の展示もベーコン好きは行った方がいいと思う。
展覧会的にはベーコンからインスパイアされたとかで、土方巽とウィリアム・フォーサイスの映像が流れていたが、必要ないなぁと思ってしまった。

ベーコン繋がりで少し写真家の話になると現代だとやはりアントワン・ダガタの写真がすぐに頭に浮かぶ。たまに私のヌードの写真が似ているといわれるが、現段階では彼の写真の足下にも及ばないと思う。
ラットホールから出版したSITUATIONSの時ぐらいまでならば、なんとかなるかもと思っていたが、去年出したiceをみた時にここまで「タナトス」が出ている写真はちょっとやそっとじゃ撮れないなぁと感じた。
ドラッグディーラーで売春婦の女性とのSEX描写から始まり、自分自身が薬漬けになっている写真など何十パージも続く闇の世界である。薬のやりすぎか、現在ほとんど片目は失明しており、もうひとつの目もかなり弱視だと聞いたことがある。
タイトルの「ice」は覚醒剤の俗語である。溶けるなどの意味もあるかもしれないが。

写真はベーコン展のチラシと、アントワン・ダガタのANTICORPSという最新の写真集の中身の一枚。

写真集「ice」はこのサイトである程度みることが出来ます。
http://vimeo.com/44304292

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by daisukeozaki | 2013-03-13 22:42 | Comments(0)