「四十日と四十夜のメルヘン」 青木淳悟
2013年 03月 22日
和田さん、読みましたよ!!
知人同士がtwitterでトマス・ピンチョンを話題にしていて、ピンチョンに関連しているということでこの著者を紹介していた。
それに反応し、アマゾンで即購入、読了。
表題作で著者は新潮新人賞を受賞している。
「四十日と四十夜のメルヘン」を読んで、これは確かにピンチョンと感じた。読み進めるうちに時空を超え、新たな世界へと足を踏み入れてく感覚がまさにピンチョン。それが一番印象に残った。
後、途中、日記調で同じ日を様々な角度で描写するくだりは実験的文章として非常に面白かった。
例えば、このFacebookもそうであるが、何か普段の日常と違ったことが起きなければ、更新をしない人も多々いると思うわけだが、そうではなく、何の変哲も無い日常を重複させ、色んな視点から描くことによって、あたかも非日常させる、それだけの筆力は十分に感じれた。
また、収録されているもう一つの作品「クレーターのほとりで」も少しスタイルは違うが、日本語による実験が多分に見られる。それによって新たな神話を生み出そうとする著者に非常に才能を感じた。
ただ、私個人としてはあまり合わなかったかな。。。
確かに文章も実験的におもしろいし、新しい小説であると思うが、人間描写を多分に好きな私としては好みのタイプの本ではなかったかも。
ただ、非常に才能のある作家であるのは確かだし、人によって絶賛するのは十分理解出来る。
実際読んで、自分にあうかどうかを確かめるには十分価値のある本です!!

知人同士がtwitterでトマス・ピンチョンを話題にしていて、ピンチョンに関連しているということでこの著者を紹介していた。
それに反応し、アマゾンで即購入、読了。
表題作で著者は新潮新人賞を受賞している。
「四十日と四十夜のメルヘン」を読んで、これは確かにピンチョンと感じた。読み進めるうちに時空を超え、新たな世界へと足を踏み入れてく感覚がまさにピンチョン。それが一番印象に残った。
後、途中、日記調で同じ日を様々な角度で描写するくだりは実験的文章として非常に面白かった。
例えば、このFacebookもそうであるが、何か普段の日常と違ったことが起きなければ、更新をしない人も多々いると思うわけだが、そうではなく、何の変哲も無い日常を重複させ、色んな視点から描くことによって、あたかも非日常させる、それだけの筆力は十分に感じれた。
また、収録されているもう一つの作品「クレーターのほとりで」も少しスタイルは違うが、日本語による実験が多分に見られる。それによって新たな神話を生み出そうとする著者に非常に才能を感じた。
ただ、私個人としてはあまり合わなかったかな。。。
確かに文章も実験的におもしろいし、新しい小説であると思うが、人間描写を多分に好きな私としては好みのタイプの本ではなかったかも。
ただ、非常に才能のある作家であるのは確かだし、人によって絶賛するのは十分理解出来る。
実際読んで、自分にあうかどうかを確かめるには十分価値のある本です!!

by daisukeozaki
| 2013-03-22 20:35
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