この三連休中、知的障がいのある方や精神障がいのある方の参加者を中心とした写真教室を行いました。
視覚障害のある方の写真教室とは違いますが、アールブリュット、アウトサイダーアートなどに関わっていた経験もあるので、写真教室としてある程度きちんと出来たのではないかなと思っています。
アールブリュット、アウトサイダーアートとしての観点から興味深い写真はあるのかというと私は今のところお目にかかっていません。撮った写真をコラージュして作品などで興味深かったものを見たことがあります。あと、躁鬱病の方が電車のホームを撮った写真で、ここまでデジカメで闇が撮れるのかと思った作品も見たことがあります。
芸術療法としての写真療法というケーススタディ的な論文をもっているのですが、統合失調症などの自己の根幹に関わるような病気にうまく適応できた例はないようで、神経症の患者さんでうまくいった論文を読んだことがあります。
ただ、病気の一番悪いときの写真が一番興味深く、病気が治っていくにしたがって写真を撮らなくなっていきます。
精神科を受診した太宰治に「死んだらダメだ」といっているようなものでしょうか。
私はお医者さんでなく、写真家なので、やはり病気云々よりどのような写真を撮っているかに興味がいってしまいます。
芸術とは治らない病だといいますが、ホントどっちがいいのでしょうね??