7日間ブックカバーチャレンジ・感染症の世界史 (角川ソフィア文庫) 石 弘之 (著) ・ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫) 高木 徹 (著)
2020年 04月 28日
とある施設のボランティア仲間の桑さんから#7日間ブックカバーチャレンジを招待されたので、今日から紹介させてもらいます。
すいませんが、趣味の一つが読書で、7冊のみというのもしんどいので、ルールを逸脱して、7日間連続で本をいくつか紹介させてもらいます。
第1日目は今の時世にあった本を2冊。
・感染症の世界史 (角川ソフィア文庫) 石 弘之 (著)
ピロリ菌で3次除菌までやって、やっと除菌ができた身なので、菌やウィルスに興味があって以前に読みました。
このご時世なので、再読しましたが、今、報道で色々と出てくる過去、現在のウィルス達と人間がどう戦い、共存していったのかが端的にわかる本だと思います。
スペインかぜの時の描写の部分、
「学校や公的機関は閉鎖され、外出する人は全員がマスクで武装した。サンフランシスコでは、マスクをしていない者を警察が逮捕した。町の入り口は自警団が固めて見知らぬ人を追い返した。・・・・劇場の入り口には「咳、くしゃみをするものの入場禁止」の掲示が張り出された。まるで14世紀のペスト流行の時のような様相になった。」
20年ぐらいしたら、今の状況もスペインかぜと同じ様相だと言われるんだなぁと思いました。
タイムリーな内容で専門的な言葉もほとんどなく、読みやすいです。
好きな逸話は、ペストによりケンブリッジ大学が閉鎖されたため、故郷に戻り、研究に没頭できたため、ニュートンが万有引力の法則などの業績を残せたらしいです。
・ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫) 高木 徹 (著)
世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作によるものだったという内容。
本の内容説明にもある通り、「民族浄化」「強制収容所」などセンセーショナルな言葉が飛び交い、その内容な沿った写真が選び出され、報道される。
昨今の民族紛争などは白黒付け難い部分が有るにも関わらず、メディアの情報操作によって世論は形成され、多くの人が犠牲になるいう例がよくわかる本です。
今はSNSの発展もあるので、端的に同じ状況だとは言い難いが、自分たちが聞いている、または発信している情報は本当に正しいのか、一度立ち止まって考える機会にはなるいい本だと思います。

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