写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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2012年 04月 14日 ( 1 )

本年度のアカデミショーの外国語部門賞を受賞した本作。
イラン映画だと「運動靴と赤い金魚」とかほのぼのした映画しか知らないけど、結構たくさん製作されているらしい。この映画はヒューマンサスペンスのような内容の映画。

予告編はこちら→http://www.betsuri.com/

イギリスで初めて住んだ地域がイスラム教徒の人が多く住む地域で、最初に出来た友達もイラン人であった。私の住んでいた地域では、ロンドンのバス爆破テロで、3人の実行犯がでた地域でもある。ただ、実際は柔和な方がほとんどで習慣として色々な宗教儀式はあるものの、こちらがある程度寛容的に接すれば全く問題ない人々に思う。日本みたいな新興宗教の勧誘的なものも一切ない。

そういった先入観もあった上で、イスラム教圏内の国の生活を土台にした映画を見るとなかなか興味深い。
映画の中に出てくるのだが、例えば、介護のヘルパーが女性で介助が必要な男性がトイレの失敗をした場合、下の世話することが宗教的に罪に問われる場合がある。さらに流産をさせてしまった場合は殺人罪が適応される。
一番の日本人との特異点は神への信仰の深さ。これが映画でも重要となってくる。

話は変わりますが、色々イスラム教世界の事が知りたいという方は、「テヘランでロリータを読む」という本がお勧めです。イラン革命時の話で、青春真っ盛りの子供がどういう宗教的制約の中で生活しているかなどが分かると思います。ただ、若干見方が偏りすぎているかもしれませんが。

映画自体は脚本がよく出来ており、かなりの多重構造で物語が進んでいきます。
内容的にはかなり良い映画だと思う。イスラムの世界の家族の話から普遍的家族の問題まで深く行き着いている部分があると思う。

けど・・・・(ここからちょっとネタばれが入るかも。)

単純に僕はこの夫婦がだめかも。子供が大事だからといって、結局、自分の事しか考えてない気がするし、こういう夫婦ってどこの国でもいると思うし、私はあんまり好きにはなれない。

だだ、良い映画だと思うので時間のある人は是非どうぞ。
「KOTOKO」の方がお勧めっすけど。
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by daisukeozaki | 2012-04-14 19:27 | 映画 | Comments(0)