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写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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死刑場の公開

つい先日、死刑場が一部メディアに公開された。
死刑について賛成か反対かというのは、現在、私はどちらとも判断できない状態だ。以前にもイギリスの刑務所の話をここで書いたが、そこにはあまりにも複雑な状況が絡み合っている。

今の意見として、死刑の是非の判断はできかねるが、日本の現在の死刑制度には私が反対である。
死刑が行われる拘置所の看守の精神的負担や判決をうけてから執行まで約7、8年かかることなどあまりにも非人道的な要素が多い気がする。昔は前日に死刑囚に刑の執行を伝えていたが、死刑執行当日の朝に自殺をしてしまったことがあり、それ以降は当日の朝、いわゆる足音が扉の前で止まるかどうかで今日一日の運命が決まるといった方法をとっている。

死に直面することにより、初めて凶悪犯は悔い改めるという可能性も大いにある。
また死刑はこの世でもっとも恐ろしい殺し方であるとドストエフスキーも言っている。それは、他の殺人等と比べ、100%人を殺さないといけないからであり、刑執行後の生きている可能性は0%であるからだ。

先進国がほとんど廃止してきたこの死刑制度が少しでも一般に開示され、議論が行われることは良いことだと思う。
# by daisukeozaki | 2010-09-08 20:09 | Comments(0)

読書

今日は休みで家でのんびり読書中。
最近はめっきり西洋哲学の本ばかり。

結構、哲学・思想関係の本は敬遠しがちであるが、その理由は読んでも理解できないためであろう。私ももちろん読んで1割理解できているかどうか・・・・。
ただ、鷲田さんも「てつがくこじんじゅぎょう」の巻末でいっているが、その1割の中で歌舞伎役者の切る見得と同じような性質の、ぞくっとするような瞬間を体験してしまえば、また本棚から引っ張りだしてきて読んでしまう。

ってなかんじで、メルロ=ポンティの「知覚の現象学」を読書中。
# by daisukeozaki | 2010-09-05 14:26 | Comments(0)

新作について

宮台真司の本を読んでいて、安倍公房の「砂の女」の私論が目に留まる。
そこで端的に言えば「砂の女」の男の主人公が環境によって人間が変わっていく視点(特にラストシーンであろう)を評価していた。

そこで私はふとエリ・ヴィーゼルの「夜」を思い出した。ホロコーストを自伝的に書いた本だが、有名なのはフランクルの「夜と霧」のほうであろう。
その本の中で印象に残った箇所を挙げる。

収容所に収容され、絞首刑台で誰が殺されても誰一人涙を見せない中で、ある日、不幸な天使のような顔をした少年が絞首刑にさせられる。同時に他に大人2人が絞首刑にあうが大人が即死である一方で、子供で体重が軽いために、その天使は30分あまり臨終の苦しみをつづけなければいけなかった。そして、主人公達全員がその光景を直視するように強制される。主人公の後ろの男が
「いったい、神はどこにおられるのだ?」
小声でささやく。主人公は小声で囁き返す、
「どこだって。ここにおられる―ここに、この絞首台に吊るされておれる・・・・。」
献身な信仰をもっていた主人公はここで神を捨てる。

その後も、様々な言葉では表すことのできないような環境を耐え、父親を支えながらともに生き残っていくのだが、最後の最後で父親が死んでしまう。

『私は涙が出なかった。そして涙を流すことができないのが、わたしにはつらかった。しかし、わたしにはもう涙がなかったのである。そのうえ、もし自分のひ弱い良心の奥深い所を掘り返したならば、おそらく私自身の奥底に、なにかこう呼べるようなものが見いだされたことであろう。—とうとう自由になった!・・・(「夜」 エリ・ヴィーゼル 本文より)』
彼は最後に自分の心の中の‘シャドウ’を見てしまう。

宮台真司の安倍公房の評論からかなり離れてしまったが、エリ・ヴィーゼルにもあるように環境によって人間の奥深くに隠れている何かが表象されるではなかろうか?それは普段私達がもってはいるが、隠れてみえないだけではなかろうか?それによって私達はどこまで違う人間へと変わっていくのだろうか?あるいはそれが人間の本来の姿なのであろうか?

次回作は小説で言うと個人的に短編小説のようになるが、人間の欲望や煩悩を反映される。いつ発表できることやら・・・。
# by daisukeozaki | 2010-08-31 20:19 | Comments(0)

月曜日のアクセス数

月曜日または休日明けのブログのアクセス数が他の日に比べて異様に多い。
しかも、日中。

ということは、会社に行って、一週間の仕事始めに僕のブログをチェックしてくれている人が多いということ。
こんなしょうもないブログでモチベーションがあがってもらえれば何よりですが。

月曜日にブログをチェックしているあなた。今週も残暑はまだ厳しそうですが、お互い頑張りましょう。
今週は僕も休みが8日までまともにないので忙しいっす。貧乏暇なしっす。
# by daisukeozaki | 2010-08-29 22:33 | Comments(0)

漫画の児童ポルノ規制

都の条例改正問題で漫画の児童ポルノの禁止がささやかれている。
子どもを守るという観点からは多いに賛成だが、この改正には首をひねりたくなる箇所が多数ある。

その中で一番にくるのは、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」において改正をやるべきことなのかどうかということ。被害者として少女を守るために改正をやるのはわかるが、この条例において改正をする場合、青少年を健全に育成するために、漫画の児童ポルノを禁止するのはあまりにもお粗末すぎる。
漫画の児童ポルノが青少年の大きな影響を与えるならば、テレビ等で毎日流れる殺人事件のニュースの方がよっぽど影響があると思う。
どらえもんのしずかちゃんの入浴シーンは大丈夫かどうか等、鼻で笑ってしまう。

私の持っているJH Emgstromの写真集も明らかに誰かによって性器の部分が修正ペンで白く隠されている。サリーマンは今のところ大丈夫らしい。
写真の表現で性に対して厳しい反面、グラビア写真集が写真家の写真集の何倍も売れ、次々に出版される。

以前にBBCのドキュメンタリーで女子高生がパンツをおじさんに売っている番組を見たが、本当にある意味非常に興味深い性に対する文化をもつ国である。
# by daisukeozaki | 2010-08-27 21:11 | Comments(0)