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写真家・尾崎大輔のblog


by daisukeozaki
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昨日の写真教室、トークイベントご参加いただいた方ありがとうございました。
今回、展覧会のも出品していただいていて、昨日もワークショップに手伝いに来ていただいた清水裕貴さんがtwitterで昨日のトークイベントの感想などを少し呟いていて、それに私も反応し、やりとりしていたので、それにプラスアルファで昨日の活動報告としてこちらにUPさせていただきます。

清水さん:今日はワークショップで、視覚障害者の方が写真家たちに「なぜ動画ではなく写真なのか」と質問をする場面があり、写真家たちがウーンと唸りながら色々答えた中に「触れられるから」という意見が多かった(ザックリまとめると)。それは実際の制作経験からの素朴な意見なんだが、結構納得感ある。
プリニウスの、戦地に赴く恋人の影をなぞった娘の物語は、絵画の起源として語られることが多いけど(そして写真論の本でもよく持ち出される)、あれはレリーフの起源の話なのだ。触れる絵。
写真は何かの身代わりになりうる「物質」である。プリントだからではなく、静止画である故に。
動画はファントム。
でも呪いのビデオは微妙な存在だ。リングは映像のファントムが画面から飛び出す。

尾崎:清水さん、昨日はありがとうございました。その話飲み会でも出て、ちょっと話外れるんですが、じゃあ、視覚障害のある人にとって、動画と写真は何が違うのかと話になり、先天盲の方が動画自体も見たことがないので、わからないし、単純に音声があるかどうかで、むしろ音だけでいいと言ってました。
視覚障害のある方にとって音声で説明を聞く、また凹凸の縮図、写真で触る、点字で本を読むという時、脳内で視覚野が働くので、私たちが写真を見ていることとほぼ同じことが行われていると今の段階では思っています。決定的瞬間の問題とは少し離れますが。。。

極論を言ってしまえば、言葉が写真(イメージ)なのだということになります。

清水さん:すべての画像が脳内のファントムであるとすると、やはり視覚障害者の方たちも見えてるよな~と思った次第です。晴眼者も見え方は様々ですしね。動画のことは、新しい視点でした。なるほど、見たことがない。ウーン、そうですよね、、

尾崎:けど結局のところ言葉によって脳内にファントムが出来る(写真・イメージが出来る)というのは私たち見えている人も同じように「見え方が変わる」という表現をしていることに思えます。

清水さん:言葉との関係もいつも考えさせられますが、今回は色々なお話を聞いて、ますますその思いを強くしました。

トークイベントでも少し話しましたし、写真をやっている方は言葉と写真の関係に敏感だと思いますが、視覚障害のある方の写真関していえば、言葉による説明がない、物質として存在しない(凹凸などで触ることができない)→脳内の視覚をつかさどる部分が全く働かない→「写真」は存在しないということに、極論的に言えばなってしまうのだとおもいます。
これからも細く長く続けていくので、皆様よろしくお願い致します。

飲み会でこんな難しい話をずっとしていたわけじゃなく、最近趣味のランニングの話で「サブ4はどうだ、フォアフット走はどうだ、LSDはどうだ」という話で盛り上がってました。
まだ参加されたことのない方はお気軽にご参加ください。
写真は今回午前中の写真教室で参加者の方が撮影されたベンチに写ったご自身の影の写真です。

11月17日(土)の視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室と展覧会の活動報告_d0170694_08004627.jpg


# by daisukeozaki | 2018-11-18 08:01 | Comments(0)

恒例の視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室を東急東横線の大倉山駅で1117日(土)に開催することになりましたので、ご連絡させていただきました。

今回は115日からギャラリーかれんで行われる展覧会のイベントの1つとして開催させていただきます。

詳細を下記に記載させていただきますが、17日は午前中の撮影会から参加することも可能ですし、午後のトークイベントのみの参加でも結構です。

興味深いイベントになると思いますので、展覧会を含め、皆様お時間ありましたら、是非ご参加ください。

またご興味・ご関心のある方にご紹介いただければ幸いです。

以下に写真教室、展覧会の順に詳細を記載させていただきます。

写真教室概要

御好評頂いている視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室を11月に開催致します。視覚障害者 の方だけではなく、様々な方に参加していただきたいので一般の方も参加頂ける写真教室となっています。健常者の方はアイマスクを着用し、仮想視覚障害者を 体験してもらいながら写真撮影、食事を行ってもらう予定です。また、視覚障害者の方で触ることの出来る凹凸の立体写真にしてほしいという写真がありましたら、ご持参頂き、可能な限り当日に凹凸の立体写真にお渡しすることもやらせて頂きます。(1枚目無料、2枚目以降追加料金500円)世の中を様々な視点で 見ることがどれだけ興味深いことか体験できる1日になることを期待しています。参加者には当日撮影した写真の数枚を凹凸の立体写真にして差し上げます。ご 興味などございましたら、お気軽にご連絡下さい。

日時:1117日(土) 10:0016:00 (雨天決行)
集合場所:東急東横線・大倉山駅改札(公園口)前に945集合。午後からトークイベントのみの参加希望者で介助が必要な視覚障害のある方は12:45に大倉山駅に迎えに行きますので、12:45までに大倉山駅にお越しください。
参加定員:最大30名(介助者含む)
参加費:午前の撮影会からの参加者 2000円(交通費、昼食代(約600円)、写真現像代などは個人でご負担をお願い致します。介助者の方の参加費は無料です。)、午後からのトークイベントのみの参加費 1000円


当日スケジュール
10
時〜12時 撮影会

12時〜13時 食事休憩

13時〜トークイベント

トーク予定者:尾崎大輔(http://www.daisukeozaki.com/)(写真家)、小高美穂(フォトキュレーター)、視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室にご参加いただいている視覚障害のある方2名、原田裕規(美術家)


撮影会講師:尾崎大輔(http://www.daisukeozaki.com/)

追記:カメラは各自ご持参下さい。お持ちでない方はニコンのカメラを10台まではお貸し出来ますので、その有無をお教え下さい。お申し込みの際、必ず介助者の方が同伴するかもお教え下さい。いらっしゃらない場合はこちらで手配致します。
主催:日本視覚障害者芸術文化協会(http://artforthelight.com/
申込先:080-6507-7746(尾崎携帯) もしくは info@daisukeozaki.com

展覧会概要

ギャラリーかれん秋の企画展「みえるもの、みえないもの」概要

内 容 :絵画・写真作品を中心としたグループ展

今回は「みえるもの、みえないもの」というテーマで、かれんでアート活動に参加しているメンバーの作品(絵画中心)、一般の写真家の写真作品、また視覚障がいのある方が撮影した写真作品を合同で展示する合同展です。

それぞれの作品を通して、「みえるもの、みえないもの」を作家自身はもとより、観覧者の方々にも探っていただくことを目的にしています。

写真家の尾崎さんは、7年前から「視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室」を開催しています。都内やその近郊の公園で撮影会を行い、そこで撮った写真を特殊な印刷方法を使って凹凸のある画面になるようにプリントして撮影者の方にお渡ししています。その教室の中で視覚障害のある参加者から、「見えない世界よりも、もっと見える世界も教えて欲しい」といった声や、またほかの晴眼者の方からは「もっと視覚障害のある方の話を聞きたい」といった声が出てきているそうです。今回のテーマ「みえるもの、みえないもの」は、そういった声がきっかけに、改めて私たちの取り巻く世界について考えてみようと、生まれました。

会期最終日の17日には視覚障がいのある方と写真家、キュレーターや現代アーティストと共にトークイベント、写真教室を予定しています。

会 期 :2018116日(火)~1117日(土)  11/11(日)休み

     平日10:3017:301110日土曜12001600

 最終日1117日 12:0017:00

 171000~写真撮影ワークショップ 1300~トークイベント

会 場 :ギャラリーかれん(アートかれん)

会場住所:222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山1-11-4

参加者 :アート・メープルかれん利用者/絵画プログラム参加者 

     作家  進藤環 佐久間里美 紀成道 清水裕貴 齋藤陽道 盛山麻奈美 黑田菜月 西尾憲一 尾崎大輔 山崎雄策 

主催・企画:かれん

共催:日本視覚障碍者芸術文化協会

協力:小高美穂(フォトキュレーター)、尾崎大輔(写真家)


写真は展覧会に参加される西尾さんが撮影された展示作品以外の写真です。


11月17日(土)の視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室と展覧会のご案内_d0170694_19495185.jpg


# by daisukeozaki | 2018-10-01 19:52 | Comments(0)
毎年恒例の8月に行われるガーディアン・ガーデンとの視覚障害者の方と写真家のワークショップの日程などが決まりましたので、告知させていただきます。

視覚障害のある方や介助者として参加されたい方など、参加のご連絡はお気軽に私にご連絡いただいて問題ございません。連絡先は携帯080-6507-7746もしくはメールアドレス、info@daisukeozaki.comとなります。写真家の参加者の方、また一般の見学希望の方はガーディアン・ガーデンまでご連絡ください。

以下が詳細となりますが、参加費は無料で、お弁当代などはかかります。ご興味ご関心ある方にご紹介いただければ幸いです。

是非、よろしくお願いいたします。

「一緒に撮る・選ぶ・触る 視覚障碍者と写真家のためのワークショップ」

第 6 回を 8 月 18 日(土)に開催! 〜アイマスクをした街での撮影や凹凸プリントの写真鑑賞に興味のある写真家・見学者を募集します※〜

ガーディアン・ガーデン(株式会社リクルートホールディングス運営/東京・銀座)では、2018 年 8 月 18 日(土)に 「一緒に撮る・選ぶ・触る 視覚障碍者と写真家のためのワークショップ」を開催いたします。今年で第 6 回の開 催となる本ワークショップは、視覚障碍者の方と写真家が一緒に街に出て写真撮影し、凹凸プリントで印刷した 写真を触って鑑賞できる企画です。開催に向けて、参加希望の写真家・見学者の方を募集いたします※。

ガーディアン・ガーデンでは、日本視覚障碍者芸術文化協会との共催により、2013 年から年に一度「視覚障碍 者と写真家のためのワークショップ」を実施しています。本ワークショップは、写真の面白さを知りたい、写真の技術を身に付けたい視覚障碍者の方と、「見えない」ということはどのようなことなのか、新たな視点から写真を 捉え直してみたいという写真家のためのワークショップです。

開催に向けて、写真家と見学者の参加希望者を募集いたします※。写真家の方は 7 月 20 日(金)、見学者の方 は 8 月 1 日(水)までに必要事項を記入のうえ、【info_gallery@r.recruit.co.jp 】までご連絡ください。応募方法の 詳細はウェブサイト ( http://rcc.recruit.co.jp/gg )よりご確認いただけます。

ガーディアン・ガーデンでは、今後も様々な方にお楽しみいただける企画を検討、実施してまいります。

※ガーディアン・ガーデンでは、写真家と見学者について、参加希望者を受け付けます。視覚障碍者の方の申込先は info@daisukeozaki.com (担当:ワークショップモデレーター尾崎大輔)までお問い合わせください。

●共催: 日本視覚障碍者芸術文化協会、株式会社リクルートホールディングス ガーディアン・ガーデン 協力:株式会社ニコン


<報道関係のお問い合わせ先>
担当:桑間 tel: 03-6835-3764 / email: c_kuwama@r.recruit.co.jp

<ご参考情報>

n ワークショップ

概要
日時: 2018 年 8 月 18 日(土) 9:30-17:00


場所: ガーディアン・ガーデン (東京都中央区銀座 7-3-5 ヒューリック銀座 7 丁目ビル B1F) 募集定員: 写真家 10 名、視覚障碍者の方 10 名、見学者 10 名 *事前申し込み制
参加費: 無料(お弁当代として 500 円、介助者の方は無料) *交通費は参加者負担 プログラム:

09:30 視覚障碍者の方、集合:JR 有楽町駅中央改札口前、ギャラリーへ移動

10:00 写真家・見学者の方、ガーディアン・ガーデン集合


10:15 写真講義


11:00 撮影

13:00 食事休憩


14:10 写真家作品プレゼンテーション

15:20 撮影した作品の鑑賞、講評会

17:00 終了予定

n 参加者(写真家・見学者)の応募方法

写真家の方の応募方法 / 募集締切日:2018 年 7 月 20 日(金) 
A. 作品提出(10 点程度)テーマ・手法は自由ですが、公序良俗に反した作品は不可。 B. 制作意図(300〜400 字程度)
C. プロフィール(名前(必須)、生年(必須)、活動歴、受賞歴、展覧会歴など)学生可 D. 連絡先(メールアドレス・電話番号) 
以上 A〜D をメール添付の上、info_gallery@r.recruit.co.jp まで件名を「8/18 ワークショップ作家参加希 望」としてお送りください。 


見学のお申し込み方法 / 募集締切日:2018 年 8 月 1 日(水)*定員になり次第締め切りinfo_gallery@r.recruit.co.jp まで、件名を「8/18 ワークショップ見学希望」としてご連絡ください。


n ワークショップモデレーター、講師紹介 


l ワークショップモデレーター: 尾﨑大輔 Daisuke Ozaki (写真家)
1983 年三重県生まれ。2006 年、早稲田大学社会科学部卒業後、渡英。2007 年、London college of communication(ABC diploma in photography)卒業。2011 年より視覚障碍者を中心に知的障碍 者、精神障碍者などを対象としたワークショップを多数主催。日本視覚障碍者芸術文化協会(Art fortheLight)副会長。 http://www.daisukeozaki.com/

l 講師: 菅沼比呂志 Hiroshi Suganuma (インディペンデントキュレーター)
1987年株式会社リクルート入社。’90 年若手アーティストを支援するギャラリー「ガーディアン・ガーデ ン」の立上げに参加。以後、若い世代の新しい表現を求めた公募展『ひとつぼ展』(’92~’08 年)や 「1_WALL」 (’09 年~)の運営に携る。平遥国際写真フェスティバル、テグフォトビエンナーレ、Young Art Taipei 等でも展覧会の制作やポートフォリオレビューのレビュアーを務める。’17 年 3 月同社を退社しフリーに。 武蔵野美術大学、日本写真芸術専門学校、東京工芸大学非常勤講師。

l 講師: 小林美香 Mika Kobayashi (写真研究者) 国内外の各種学校/機関で写真に関するレクチャー、ワークショップ、展覧会を企画、雑誌に寄稿。 2007-08 年に Asian Cultural Council の招聘、及び Patterson Fellow としてアメリカに滞在し、国際 写真センター(ICP)及びサンフランシスコ近代美術館で日本の写真を紹介する展覧会/研究活動に従 事。2010 年より東京国立近代美術館客員研究員、2014年から東京工芸大学非常勤講師を務める。

写真は前回の吉祥寺・井之頭公園で参加者が撮影された噴水の写真です。
「一緒に撮る・選ぶ・触る 視覚障碍者と写真家のためのワークショップ」のご案内_d0170694_09405777.jpg

# by daisukeozaki | 2018-06-15 09:41 | Comments(0)
観た方がいいと言われていて、DVD借りてやっと観ました「光」(河瀬直美監督)。
DVDでも視覚障害者用の音声ガイド付きのものが選択できました。
ざっくりとしたストーリーは最後のリンク先の予告編を観てみてください。
結論から言うと映画としては微妙ですが(特に恋愛部分)、私みたいなことをやっている人は推薦された通り、観た方がいいと思いました。
特に途中の音声ガイドをつけるところのやりとりで視覚障害者の当事者の方のセリフで作品をイメージさせる制限となるような言葉は使わないほうがよくて、作品の世界の中に入れるような言葉を使った方がいいなど、今まで結構言われていましたが、再確認できるいい勉強になりました。
あと、見えない世界がどんな感じかも私がいろんな方からお聞きしているイメージに近かったです。

今までお二人ほど視覚障害のある方で以前はカメラマンをしていたという方にお会いしたことがあります。
失礼ですが、永瀬正敏ほどカッコ良くはなく、今回ヒロインのガイド役の名前も尾崎でしたが、私もただのおっさんで全く絵的にはダメダメですが、映画以上に興味深いお話を聞いたことが多々あってそれを思い出しました。

勉強的に晴眼者にとって一見の価値はあると思いました。




# by daisukeozaki | 2018-05-10 22:38 | Comments(0)
視覚障がいのある方を対象にし、1月14日、20日にワークショップ、3月3、4日に展覧会を行ったドコモ・3Dフォトプロジェクトがweb動画になりました。

下記のドコモのホームページ、またyoutubeにて動画がご覧いただけますので、お時間あるときにご覧いただければ幸いです。私・尾崎も監修をさせていただきましたので、少しですが動画に出演させていただいています。

youtube




また、ドコモwebサイトにて視覚障がいのある方用の音声ガイド付きの動画も作成していただきました。またこのメールの最後には視覚障がいのある方用に詳しい動画の説明文章も記載させていただきます。https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/forones/event/002.html




以前に「見えないのに写真は必要なのですか?」という質問を何度かされたことがありますが、この動画に出てくるお母さんの答えが一つの模範解答になっていると思います。

今回、一つの形となってこの視覚障害のある方と写真の活動が動画になりましたが、4月の写真教室も含め、今後も細く長くこの活動は続けていきますので、皆様、引き続き、何卒、よろしくお願いいたします。


以下、視覚障がいのある方用の動画の詳細説明です。

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ドコモ スリーディーセルフィープロジェクト プロジェクトムービー


画面の上下にワークショップの時の写真がフィルムのように帯状に繋がって流れていく

上の帯には、サングラスをかけたお母さんと息子さんがピースサインで自撮り。

幼い娘を挟んだ笑顔の夫婦が3人で自撮り。

男性の手元を覗き込む女性。

少し照れたような視覚障害の女性。

下の帯には、顔を寄せて自撮りをする視覚障害の夫婦。

難しい顔でスマートフォンを見ている男性。

3Dペーパーを見る女性の隣に青年。

はじける笑顔の女性。


テロップ:写真は見えなくても大切なもの


少年の写真を持つ手。


男性のコメント「私たちが見返すというよりも娘とかが大きくなった時に見られるように。」

メガネをかけた男性。隣に幼い娘を抱いた奥さん。


女性のコメント「見えるとか見えないとかじゃないんですよ。欲しいんです。」

シックな内装の部屋。こげ茶色のソファに座る女性、サングラスをかけ、薄いベージュのコットンセーター、袖口からブレスレットがのぞく。

隣に座る息子さん。メガネをかけ、白い襟付きのシャツを着ている。


テロップ:彼らの多くは家族の顔を知らない 自分の顔さえも


女性のコメント「20年も自分の顔見ていないので。記憶は20歳の頃の自分の顔。」


テロップ:視覚障がい者にスマートフォンで


男性が腕を前に出してスマートフォンの画面を自分の方に向けている。

隣には、ショートカットに大ぶりのイヤリングをつけた奥さん。画面を見て笑顔の写真。


仲良く肩を寄せ合う夫婦。スマートフォンの両端をそれぞれが持っている写真。


テロップ:自分の最高の笑顔に出会ってほしい


机の前に座った夫婦。男性が黄色いスマートフォンを持ち、女性が画面をのぞき込んでいる写真。


ロゴ 3D Selfie Project(スリーディー セルフィー プロジェクト)



テロップ:視覚障がい者19組とワークショップを開催 


このプロジェクトを監修した写真家の尾﨑大輔氏。短い髪、黒いジャケットを着ている。ワークショップ参加者とテーブルを囲んで和やかに話しをしている。


庭でサングラスの女性が息子の肩に顔を寄せ、黄色いスマートフォンを顔の前に突き出す。

女性のコメント「想像しやすい。写っているのがこれだけなんだろうな。」

部屋の中のソファで、隣に座った息子に顔を近づけ、自分たちの顔の前に指でフレームを描く。


女性のコメント「いっしょに撮れるなんて喜びが1つ増えました。」

庭の椅子に座っている女性。赤っぽいフレームのメガネ、明るい髪色のショートカット。膝に顎を乗せている黒いレトリーバーのアイメイトを撫でている。


テロップ:撮影した自撮りを3Dペーパーに出力


ブルーの特殊なプリンター。出力した用紙を受けるトレー部分。

ピピー(出力音)

3Dペーパーが出て来る。

女性と息子が顔を寄せ合ってピースサインを出している3Dペーパーが出力されている。

髪の毛やサングラス、唇などは黒で塗りつぶされたようになっていて、その他の輪郭線も黒く出ている。


女性が3Dペーパーの表面を両掌で触る。

黒い部分が白い部分より盛り上がっている。輪郭線をなぞったり、全体を触って確認する。

女性のコメント「あーわかった、わかった、わかった」

息子さんのコメント「わかった?」覗き込んでいる息子さんも笑顔。

女性のコメント「はは」


幼い娘のいる夫婦。夫はメガネをかけ、黒いジャケットを着ている。隣の奥さんは肩くらいのパーマがかった髪、白い服を着て、膝に娘をのせている。娘はメガネをかけておさげ髪、紺色のボーダーシャツを着ている。

3人で3Dペーパーに出力された家族写真を触る。

男性のコメント「いいですよね、こういう写真って。家族って感じがしてね。」

奥さんも笑顔。


女性が右手で膝にのせた3Dペーパーを触る。短い髪やシャツのボーダーがくっきりと出力されている。

女性のコメント「見えなくてもこういうことができるなんて、宝物です。」

左手で自分の足に顎を乗せているアイメイトの頭をポンポンと優しく触り、笑顔。


テロップ:晴眼者といっしょに触って楽しめる 特殊な3Dフォトを制作


真っ白な3Dフォトに親子の輪郭が浮き上がっている。


テロップ:視点の違いを伝える展覧会を開催


ガラス張りのギャラリー。入口に掲示された案内文には、「ハッシュタグ、見えなくても自撮りして3Dにしてみた展」と書かれている。

ギャラリーを俯瞰で撮った映像。

来場者は14~5人。ガラス窓と壁の前に長机が置いてあり、ワークショップ参加者の自撮りを特殊加工した3Dフォトが置かれている。壁にはカラー写真が貼られている。


来場した女性。

「撮ったものを触るっていうのは本当に新鮮な感覚でしたね。」


来場した男性。

「世界が広がるような感じはしますよね。」


ギャラリーで話す尾﨑さん。

「自分よりもまず家族の顔を触られる方がたくさんいらっしゃった。触ることによって新しく何かを知ってもらったことがすごく印象的でした。」


楽しそうに3Dフォトを触る女性。


ギャラリーで話すNTTドコモ CSR部 諏訪勝也。

「障がいのある方向けのドコモハーティ講座とユニバーサルデザインの充実したドコモハーティプラザでご来店いただいた方にこの 3D フォトを体験できるような仕組みを今後考えていきたいと思っております。」


テロップ:3Dペーパーの体験サービスを開始(2018年4月~)


男性が3Dペーパーを触る隣で、紙を押さえている奥さん。


夫婦で同時に手を交差させながら3Dペーパーを触る。2人の穏やかな笑顔が出力されている。


壁沿いの机に置かれた特殊な3Dフォトを触る男性と一緒に触る女性。


カラー写真の輪郭が盛り上がってたどれるようになっている展示物もある。


女性と息子が、2人の友人と一緒にスマートフォンで自撮りをする。

4人とも楽しそうに大笑い。


4人の写真に重なって「手で見た思い出は、こころに触れる。」というテロップ。


真っ白になり、ロゴマークが出る。

ForONEs(フォーワンズ)

3DSelfieProject(スリーディー セルフィー プロジェクト)

NTTdocomoの赤いロゴマーク。その上に「いつか、あたりまえになることを。」というメッセージ。


終(120秒)


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以上が、動画のご説明となります。

# by daisukeozaki | 2018-03-30 20:36 | Comments(0)